子ども文庫の会の単行本とパンフレット

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子どもと本最新号 【巻頭】ロバート・マックロスキーA 青木祥子
前号につづき、“絵本を楽しむ会”で皆さんとロバート・マックロスキーを読んだ第3回目から第5回目まで。
 第3回目は、『サリーのこけももつみ』と『海べのあさ』。マックロスキーが、メイン州の小さな島で夏を過ごすようになってからの絵本で、この2冊と『すばらしいとき』を合わせて、“メイン・ブックス”と呼ぶそうです。だんだんと成長するお嬢さんたちと、この島の自然からお嬢さんたちが受け取る喜びが、だんだんと深まっていきます。
 第4回目は、『ジョニーのかたやきパン』と『沖釣り漁師のバート・ダウじいさん』。
 第5回目は、『すばらしいとき』で、うっとりとして終わりました。

--リストに加えたい絵本と本
◆遠くから見たら島だった(ブルーノ・ムナーリ作、関口英子訳) ◆ナイチンゲールが歌ってる(ルーマー・ゴッデン作、脇明子訳)
--一家に一さつ
◆ヒエログリフを解け ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース(エドワード・ドルニック著、杉田七重訳)
--『指輪物語』を読んでいく?
--白秋と子どもたちの詩 60
--ピーターラビットの世界I
--古代エジプトの物語@ (ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子訳)

 


ぼくは なにいろの ネコ?
絵本『ぼくは なにいろの ネコ?』
(ロジャー・デュボアザン作 山本まつよ訳)

『がちょうのペチューニア』『ぼくはワニのクロッカス』などの文章とさし絵、 『しろいゆき あかるいゆき』『ちゃぼのバンタム』『ごきげんならいおん』の さし絵など、数多くのすぐれた絵本で子どもたちを楽しませてきたロジャー・デュ ボアザンは、絵本つくりの過程で色分解を工夫したり、色鮮やかなコラージュな どのさまざまな技術を駆使する画家です。70代にさしかかったデュボアザンが、 この世界がどんなに美しい色が混ざりあってできているか、その不思議さを心をこめてわかりやすく子どもに語りかけています。

ISBN 978-4-906075-59-1
A4変形 32ページ
(本体1300円+税)

 

子どもと本 151号〜

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  • 季刊『子どもと本』1-50
  • 季刊『子どもと本』51-100
  • 季刊『子どもと本』101-150
  • 季刊『子どもと本』150-
175号

巻頭
ロバート・マックロスキー@ 青木祥子


ISBN 978-4-906075-80-5
2023年10月27日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】ロバート・マックロスキー@ 青木祥子
田園都市線あざみ野駅そばの山内地区センターで毎月行なっているW絵本を楽しむ会Wでは、生年順に絵本作家を取りあげて読んでいます。9月からは1914年生まれのロバート・マックロスキーとなり、第1回目と第2回目で読んだ本について書きました。
 第1回目は『ハーモニカのめいじんレンティル』と『ゆかいなホーマーくん』。どちらもマックロスキーの子ども時代の故郷の町と、そこの住人たちと、マックロスキー自身がモデルです。第2回目は『かもさんおとおり』。子ガモたちのスケッチに2年をかけ、絵と文章で成り立つW絵本Wという形を驚くほど進化させています。

--【再録】
マガモのヒナと家族ぐらし――1942年度コルデコット賞受賞スピーチ(ロバート・マックロスキー 山本まつよ訳)
--リストに加えたい本
◆アンナの戦争 キンダートランスポートの少女の物語(ヘレン・ピーターズ作、尾崎愛子訳)◆青春のスケッチ・ブック 続・『クマのプーさん』挿絵画家が描くヴィクトリア朝ロンドン(E・H・シェパード作、永島憲江訳)
--一家に一さつ
◆エッダとサガ 北欧古典への案内(谷口幸男)
--『指輪物語』を読んでいくS
--白秋と子どもたちの詩 59
--ピーターラビットの世界H
--北欧の神話N
--北欧神話について
--クリスマスまであと九日――1960年度コルデコット賞受賞スピーチ(マリー・ホール・エッツ 青木祥子訳)
174号

巻頭
エドワード・アーディゾーニA


ISBN 978-4-906075-79-9
2023年7月28日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】
前号に続いて、3月に読んだアーディゾーニの本を紹介。今回は、アーディゾーニが従軍画家だった中で、1943〜1945年までのことを絵と文章で綴った「Edward Ardizzone Diary of a War Artist」という本のことを中心に書きました。そのような状況でも、アーディゾーニが人間の姿を見ている目には、一貫したものが流れています。粋なものの見方があり、人情味とユーモアがあり、その絵にはいつも物語が息づいています。

--リストに加えたい本
◆大海の光 ステフィとネッリの物語(アニカ・ステフィ著、菱木晃子訳)◆バスカヴィル家の犬(コナン・ドイル作、延原 謙訳)◆日本の昆虫(今村光彦著、写真)◆新装版 本物そっくり! 昆虫の立体切り紙(今村光彦著)
--『指輪物語』を読んでいくR
--替え子と、わが子を溺愛した若い母親――スコットランドの昔話
--白秋と子どもたちの詩58
--ピーターラビットの世界G
--一家に一さつ
◆「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考(末永幸歩)
--北欧の神話M
173号

巻頭
エドワード・アーディゾーニ@


ISBN 978-4-906075-78-2
2023年4月28日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】エドワード・アーディゾーニ@
エドワード・アーディゾーニは、『チムとゆうかんなせんちょうさん』をはじめとする「チム」シリーズの絵本でもっともよく知られていますが、ほかに、『孔雀のパイ』『ムギと王さま』などの、ウォルター・デ・ラ・メアや、エリナー・ファージョンらの本に一際すぐれたさし絵を添えています。そのアーディゾーニの特徴を見ていきたく、2月から3月にかけて、あるグループと読んだアーディゾーニの本のことと、それに付けくわえたいことを書きました。10ページで例にあげている絵は以下です。なぜこの絵を入れているかは本文をお読みください。
(ここをクリックすると、この号で取りあげたアーディゾーニの絵をご覧になれます)

--リストに加えたい本
◆ものいうほね(ウィリアム・スタイグ作・絵、瀬田貞二訳)◆まぼろしの顔 ウォルター・デ・ラ作品集3(ウォルター・デ・ラ・メア作、脇明子訳、橋本治絵)◆タフィー(サラ・クロッサン作、三辺律子訳)
--再版さがし
◆ふわふわくんとアルフレッド(ドロシー・マリノ文・絵、石井桃子訳)◆せんろはつづくよ(マーガレット・ワイズ・ブラウン文、ジョン・シャロー絵、与田凖一訳)◆まいごになったおにんぎょう(A・アーディゾーニ文、E・アーディゾーニ絵、石井桃子訳)◆名馬キャリコ(バージニア・リー・バートン文・絵、瀬田貞二訳)
--『指輪物語』を読んでいくQ
--白秋と子どもたちの詩 57
--一家に一さつ
◆日本語の発音はどう変わってきたか(釘貫 亨)
--ピーターラビットの世界F
--北欧の神話L
--学校で子どもと本を読む――昨年度の1年間
172号

巻頭
子どもの"ため"に書くということ――エリナー・ファージョン文、青木祥子訳



ISBN 978-4-906075-77-5
2023年1月27日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】
子どもの"ため"に書くということ――エリナー・ファージョン文、青木祥子訳
物語という世界をふくよかに全く継目なくつくりあげる名手ファージョンとしては、ちょっと相応しくないような主題なのですが、煙に巻くようにしながら、「子どもの本の書き方」など存在しないこと、あなた自身でいることの大切さ、を伝えています。このあとに、昨年からセミナーで読み始めている『ムギと王さま』の中の「ムギと王さま」と「ガラスのクジャク」について書き添えました。

--リストに加えたい本
◆アリスの教母さま デ・ラ・メア作品集1(ウォルター・デ・ラ・メア作、脇明子訳、橋本治絵)◆ルビーが詰まった脚(ジョーン・エイキン作、三辺律子訳)◆ダーウィンのミミズの研究(新妻昭夫文・杉田比呂美絵)◆ウマと話すための7つのひみつ(河田桟 作)
--一家に一さつ
◆振り返れば未来 山下惣一聞き書き(山下惣一、聞き手・佐藤弘)
--『指輪物語』を読んでいくP
--白秋と子どもたちの詩 56
--ピーターラビットの世界E
--北欧の神話K
171号

巻頭
◎オルベラ通りの奇跡――1950年コルデコット賞受賞スピーチ(レオ・ポリティ、青木祥子訳)
◎レオ・ポリティ みんなの友だち(ローズマリ・リヴシー、青木祥子訳)
◎レオ・ポリティについて(青木祥子)


ISBN 978-4-906075-76-81
2022年10月28日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】
◎オルベラ通りの奇跡――1950年コルデコット賞受賞スピーチ(レオ・ポリティ、青木祥子訳)
◎レオ・ポリティ みんなの友だち(ローズマリ・リヴシー、青木祥子訳)
◎レオ・ポリティについて(青木祥子)
レオ・ポリティは、もっと知られていい作家です。邦訳本が『ツバメの歌』だけで、それが原書とは似ても似つかぬほど魅力のない出来になっているため、子どもたちも手にとりません。自身のコルデコット賞受賞スピーチと、その際にレオ・ポリティとその本の魅力を語ったローズマリ・リヴシーによる文章に、2004年に出た伝記 “Leo Politi: Artist of the Angels” を読んで興味深かったことを少し書き足しました。

--リストに加えたい本
◆老人と海(アーネスト・ヘミングウェイ、小川高義訳)◆スイート・ホーム殺人事件・新訳版(クレイグ・ライス、羽田詩津子訳)◆ちっちゃな生きものたち ミミズ(スージー・ウィリアムズ作、ハンナ・トルソン絵、渡邊真里訳)
--一家に一さつ
◆テヘランでロリータを読む(アーザル・ナフィーシー著、市川恵理訳)
--『指輪物語』を読んでいくO
--白秋と子どもたちの詩 55
--ピーターラビットの世界D
--北欧の神話J
170号

巻頭
ローズマリ・サトクリフ 光をもたらす人
(アイリーン・H・コルウェル、青木祥子訳)


ISBN 978-4-906075-75-1
2022年7月29日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】ローズマリ・サトクリフ 光をもたらす人(アイリーン・H・コルウェル、青木祥子訳)
サトクリフの『ともしびをかかげて』発行後まもない、1960年6月号の「ホーンブック・マガジン」に掲載された文章。サトクリフは『ともしびをかかげて』で著作が11冊目になるのですが、コルウェル氏は、その間の進化に驚いています。そして、最後を、子どもたちに「光をもたらす人」(ともしびをかかげる人)と締めくくっています。
『第九軍団のワシ』『銀の枝』『ともしびをかかげて』と、ローマン・ブリテンシリーズの3冊を読むと、特に、この進化ぶりが顕著なので、この文章のあとに、最近わたくしどもがおこなった『ともしびをかかげて』を読むセミナーの際に感じたことを付けくわえました。

--リストに加えたい本
◆目で見ることばで話をさせて(アン・クレア・レゾット作、横山和枝訳)◆ヴァイキングの誓い(ローズマリ・サトクリフ作、金原瑞人・久慈美貴訳)
--『指輪物語』を読んでいくN
--白秋と子どもたちの詩 54
--一家に一さつ
◆人類と神々の4万年史 上下(ニール・マクレガー作、高里ひろ訳)
--ピーターラビットの世界C
--北欧の神話I
169号

巻頭
小児科病棟の子どもたち
(宮脇和代)


ISBN 978-4-906075-74-4
2022年4月28日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】小児科病棟の子どもたち(宮脇和代) 
小児科病棟での保育を12年続けていらっしゃる宮脇さんの体験談です。病気の上に、コロナ禍でお母さんの面会も許されない、という状況で絶望していた3歳の女の子が、『まよなかのだいどころ』などの絵本で気力を取り戻していく様子が生き生きと描かれています。まさに生きる力を授ける絵本の姿です。宮脇さんは、落胆している子どもたちを惹きつけるセンダックの絵本の魅力がもっと知りたいと、「センダックの絵本」のセミナーに参加してくださっていますが、小難しい理屈より、宮脇さんの体験談を伺うほうがよほど納得できるわたしたちです。

--本と出会い 人と出会う 最終回(外海賢雄)
--山本さんA(高野美樹/桝居孝)
--リストに加えたい本
◆小さな手 ホラー短編集4(金原瑞人編訳、佐竹美保絵)◆五月の鷹(アン・ローレンス作、斎藤倫子訳)◆アシェンデン 英国情報部員のファイル(モーム作、中島賢二・岡田久雄訳)
--再版さがし
◆クリスマスのうさぎさん(ウィルとニコラス作・絵、わたなべしげお訳)◆きんいろのしか バングラデシュの昔話(ジャラール・アーメド案、石井桃子再話、秋野不矩画)
--一家に一さつ
◆失われた色を求めて(吉岡幸雄)
--『指輪物語』を読んでいくM
--ピーターラビットの世界B
--北欧の神話H
--学校で子どもと本を読むG
168号

巻頭
山本さん

ISBN 978-4-906075-73-7
2022年1月28日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】山本さん
山本まつよへと寄せていただいた追悼文です。出会われた順に並べました。
(赤瀬圭子/曽我直子/早瀬晋三/桑原晨/矢野温子/野中良枝/本山徳子/篠 塚留美子)

--リストに加えたい本
◆青いイルカの島(スコット・オデル作、藤原英司訳)◆エマ 上下(ジェイン ・オースティン著、中野康司訳)
--一家に一さつ
◆羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季(ジェイムズ・リーバンクス作、濱 野大道訳)
--北欧の神話G
--学校で子どもと本を読むF
167号

巻頭
ビアトリクス・ポターの生涯を書く
(マーガレット・レイン文 青木祥子訳)


ISBN 978-4-906075-72-0
2021年10月29日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】ビアトリクス・ポターの生涯を書く(マーガレット・レイン文 青木祥子訳) 
1946年に、マーガレット・レイン(英国のジャーナリスト、伝記作家、小説家)がおそらく初めてのビアトリクス・ポターの伝記を書いた。この小文は、予想もつかなかった困難に面くらいながら伝記を書き上げた直後に書かれたと思われる。このあと、ポターについての本はいろいろな形で、いろいろな人によって書かれているが、ポターから実際に手紙をもらい、没後は夫君と会い、ポターを知っていた人たちと実際に会っている熱気があると思う。育った環境とは全くちがう農場経営をする中で、農場に携わる、気取りのない実直な人たちとの付き合いが、ポターにとってどれほど大切だったかがうかがえる。 --ピーターラビットの世界(青木祥子) 絵本のセミナーでビアトリクス・ポターの部を終えて感じたことを前文につけ足した。絵本をつくりだしていた時期が終わったあと、農場経営に熱中したポター。そのまわりの気取りのない村人たちと同じ血が、ピーターラビットの世界の動物たちに流れているように思えてくる。

--リストに加えたい本
◆はげたかのオーランドー(トミー・ウンゲラー作、こみや ゆう訳)◆町にきたヘラジカ(フィル・ストング作、クルト・ヴィーゼ絵、瀬田貞二訳)◆山賊のむすめローニャ(アストリッド・リンドグレーン作、イロン・ヴィークランド絵、ヘレンハルメ美穂訳)
--一家に一さつ
◆リンドグレーンと少女サラ 秘密の往復書簡(アストリッド・リンドグレーン、サラ・シュワルト、石井登志子訳)
--白秋と子どもたちの詩 53
--『指輪物語』を読んでいくL
--北欧の神話F
--学校で子どもと本を読むE
166号

巻頭
一さつの本を書く
(フィリパ・ピアス文 青木祥子 訳)


ISBN 978-4-906075-71-3
2021年7月30日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】一さつの本を書く(フィリパ・ピアス文 青木祥子 訳) 
英国の作家フィリパ・ピアスが、1962年刊の『まぼろしの小さい犬』が、何から始まり、どう発展していったかを、子どもに向けて語っている。元は、英国BBC放送のラジオシリーズ「書くことについて聴く」という番組で語ったもの。少年の内面から始まったという。

--リストに加えたい本
◆せかいの はてって どこですか?(アルビン・トゥレッセルト作、ロジャー・デュボアザン絵、三木卓 訳)◆クモのアナンシ ジャマイカのむかしばなし(フィリップ・M・シャーロック再話、マーシャ・ブラウン絵、小宮由 訳)◆草花・葉っぱ・木の実で作る自然遊び入門(山田辰巳 作、石井雅義・望月やすこ 写真、静岡新聞社)
--一家に一さつ
◆魂の声 英詩を楽しむ(亀井俊介)
--詩のこと
--白秋と子どもたちの詩 52
--『指輪物語』を読んでいくK
--北欧の神話E
--学校で子どもと本を読むD
165号

巻頭
学校で子どもと本を読む C

★前号の後日談
――高野美樹

★荏田南小学校の「絵本とおはなしの会」のこと
――武笠朋子


ISBN 978-4-906075-70-6
2021年4月30日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】学校で子どもと本を読むC 
★前号の後日談――高野美樹
3月18日に小学校6年生に『エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする』を読ん だこと、廊下に並べた絵本に対して寄せてくれた子どもたちの感想のことなど。
★荏田南小学校の「絵本とおはなしの会」のこと――武笠朋子
PTAの会合もできないこの状況の中で、昨年の8月半ばから今年の3月半ばまでの 毎日、仲間のお母さんたちと小学校に本を読みにいった記録です。

--グリーン・ノウからのメッセージ(ルーシー・M・ボストン文、青木祥子 訳)
イギリスの作家ルーシー・ボストン自身が住んでいた1120年に建てられたグリー ン・ノウの館。『グリーン・ノウの子どもたち』をはじめとする6冊の「グリー ン・ノウ」シリーズの舞台は、すべてこの館です。そこに息づいている時間の厚 みに魅了されたボストン。『グリーン・ノウの子どもたち』で印象に残る言葉 「あなたは、どんなことでも、信じられるようね。それはすてきなことですよ」 というオールドノウ夫人の言葉と同じ1節が出てきます。
--リストに加えたい本
◆火の鳥ときつねのリシカ―チェコの昔話(木村有子 編訳、出久根育 絵)◆小 公子(フランシス・ホジソン・バーネット作、土屋京子 訳)◆イチョウの大冒 険―世界でいちばん古い木(アラン・セール作、ザウ絵、松島京子 訳)◆石は なにからできている?(西村寿雄 文、武田晋一 写真、ボコヤマクリタ 構成)
--一家に一さつ
◆虫は人の鏡―擬態の解剖学(養老孟司 文、海野和男 写真)
--『指輪物語』を読んでいくJ
--白秋と子どもたちの詩 51
--北欧の神話D(ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子 訳)
164号

巻頭
学校で子どもと本を読む B-1(横浜市 高野美樹)

巻末
学校で子どもと本を読むB-2 (福岡県 宮本真子 学校司書)

ISBN 978-4-906075-69-0
2021年1月29日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】学校で子どもと本を読む B-1(横浜市 高野美樹) 
自宅での文庫歴21年、小学校で本を読み始めて20年の高野さんが、いま、小学校で読めない中、それでもあきらめずに、お仲間のお母さん方と工夫して、子どもたちにおもしろい絵本を届けた一部始終。それに応えて、子どもたちが寄せてくれた感想を合わせて載せました。

【巻末】学校で子どもと本を読むB-2 (福岡県 宮本真子 学校司書)
国語の詩の単元をきっかけに、詩の本を紹介することに。予想以上の子どもたちの生き生きした反応に、詩の力、子どもの力を実感する宮本さんです。(この宮本さんは、前号にも書いてくださった柳さんです。)

--リストに加えたい本
◆かるいお姫さま(ジョージ・マクドナルド作、モーリス・センダック絵、脇明子訳) ◆金の鍵(ジョージ・マクドナルド作、モーリス・センダック絵、脇明子訳)
--ジョージ・マクドナルド(エリザベス・イエイツ文、青木祥子訳)
--一家に一さつ
◆くらしに あかりを ともす しごと(川口義典著)
--『指輪物語』を読んでいくI
--白秋と子どもたちの詩 50
--父、ジョーゼフ・ジェイコブズの思い出(メイ・ブラッドショー・ヘイズ文、青木祥子訳)
--北欧の神話C(ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子訳)
--『バンビ』を読んで(横浜市 蛭田美緒)
163号

巻頭 1
アーサー・ランサムA(ヒュー・シェリー文、青木祥子訳)

ISBN 978-4-906075-68-3
2020年10月30日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】アーサー・ランサムA(ヒュー・シェリー文、青木祥子訳) 
前号のつづき。「ツバメ号とアマゾン号」に至るまでの、アーサー・ランサムの出版物の中から、子どもの本に関するものに光を当てて道筋を概観した後、また「ツバメ号とアマゾン号」シリーズにどっぷり浸ります。わたしたちにはお馴染みの、アーサー・ランサムがつけているさし絵についての箇所が意外。

--学校で子どもと本を読むA(柳真子、野田ひかる)
--リストに加えたい絵本と本
◆ボートやのくまさん(フィービ・ウォージントン作・絵、こみやゆう訳)◆かじ屋と妖精たち イギリスの昔話(脇明子編訳)
--一家に一さつ
◆米寿快談 俳句・短歌・いのち(金子兜太、鶴見和子)
--『指輪物語』を読んでいくH
--白秋と子どもたちの詩 49
--北欧の神話B(ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子訳)
162号

巻頭 1
アーサー・ランサム(ヒュー・シェリー文、青木祥子訳)

ISBN 978-4-906075-67-6
2020年7月31日発行 
本体590円+税
 
【巻頭】アーサー・ランサム(ヒュー・シェリー文、青木祥子訳) 
英国の出版社ボドリー・ヘッド社の「ボドリー・ヘッド・モノグラフ」という、ある作家についての小論文シリーズの中の『アーサー・ランサム』の翻訳です。モノグラフ は、個人的な感情を差し挟まないのが通例だが、「このモノグラフがアーサー・ランサムの本に関してであるかぎり、そうなってしまうのは必然なので」という著者は、1930年に『ツバメ号とアマゾン号』が出版された時、まさに主人公の子どもたちと同年齢で、よく似た家庭環境だったという。1960年。

--学校で子どもと本を読む(野田ひかる)
--リストに加えたい本
◆月曜日に来たふしぎな子(ジェイムズ・リーブス文、エドワード・アーディゾー ニさし絵、神宮輝夫訳、岩波少年文庫)◆ツバメ号の伝書バト 上下(アーサー ・ランサム作、神宮輝夫訳、岩波少年文庫)
--一家に一さつ
◆美しき小さな雑草の花図鑑(多田多恵子文、大作晃一写真、山と渓谷社)
--『指輪物語』を読んでいくG
--白秋と子どもたちの詩 48
--北欧の神話A(ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子訳)
161号

特集 1
エリナー・ファージョンの“眺めのいい部屋”(フランセス・クラー ク・セイヤーズ文、青木祥子訳)

特集 2
歴史は人びと(ローズマリ・サトクリフ文、青木祥子訳)

ISBN 978-4-906075-66-9
2020年4月30日発行 
本体590円+税
 
【特集1】エリナー・ファージョンの“眺めのいい部屋”(フランセス・クラー ク・セイヤーズ文、青木祥子訳)ニューヨーク公共図書館児童部に20年努めた司 書であった著者が、出来たてホヤホヤの『ムギと王さま』に魅せられ、ファージョ ン独特の味わい、人生に対する肯定感などを語っています。1956年。

【特集 2】歴史は人びと(ローズマリ・サトクリフ文、青木祥子訳)
歴史家では なくて歴史小説家である自分の興味の在りようを、古い手紙3通を例にあげて、 その人の心に触れた瞬間を手がかりに語っています。

--リストに加えたい本
◆みずうみにきえた村(ジェーン・ヨーレン文、バーバラ・クーニー絵、掛川恭子訳、ほるぷ出版) ◆お蚕さんから糸と綿と(大西暢夫文・写真、アリス館)  ◆ケルトの白馬(ローズマリー・サトクリフ著、灰島かり訳、ほるぷ出版)  ◆夜明けの風(ローズマリー・サトクリフ著、灰島かり訳、ほるぷ出版)
--一家に一さつ
◆振仮名の歴史(今野真二著、岩波現代新書)
--『指輪物語』を読んでいくF
--白秋と子どもたちの詩 47
--北欧の神話@(ロジャー・ランスリン・グリーン作、青木祥子訳)
160号

特集1
「子どもたちと読む」(佐々木祐子、野田ひかる、柳 真子、野中良枝)

特集 2
ラディヤード・キプリング
ローズマリ・サトクリフ著
青木祥子訳


ISBN 978-4-906075-65-2
2020年1月30日発行 
本体590円+税
 
【特集 1】子どもたちと読む(佐々木祐子、野田ひかる、柳 真子、野中良枝)
前号にはさんだ手紙に応じて、読者の方々がこれまで子どもたちと読んだ体験談 を寄せてくださいました。それぞれのお立場で、子どもたちと読んでいる様子を 具体的に書いてくださってます。
【特集 2】ラディヤード・キプリング(ローズマリ・サトクリフ著、青木祥子訳)
重厚な歴史小説でわたしたちを魅了する英国の作家、ローズマリ・サトクリフが 書いたキプリングの寸評です。英国のボドリー・ヘッド社から出版されている 「ボドリー・ヘッド・モノグラフ」という小型の伝記シリーズの1冊から。『ジャ ングル・ブック』『少年キム』を、サトクリフがどのくらい愛していたかが伝わってきます。

--リストに加えたい本
◆おまつりを たのしんだ おつきさま(マシュー・ゴラブ作、レオビヒルド・マ ルティネス絵、さくまゆみこ訳) ◆夏の夜の夢(ウィリアム・シェイクスピア 著、小田島雄志訳) ◆キャパとゲルダ ふたりの戦場カメラマン(マーク・ア ロンソン&マリナ・ブドーズ著、原田勝訳)
--一家に一さつ
◆世界でいちばん貧しくて美しいオーケストラ エル・システマの奇跡(トリシ ア・タンストール著、原賀真紀子訳)
--『指輪物語』を読んでいくE
--白秋と子どもたちの詩 46
--再録:プールン・バーガットの奇跡(ラディヤード・キプリング著、山本まつ よ訳)
159号

特集
「可能性の余地――本、子ども、司書についてD」
ルース・ヒル・ヴィガーズ
青木祥子訳




ISBN978-4-906075-64-5
2019年10月25日発行 
本体590円+税
 
【特集】可能性の余地――本、子ども、司書についてD(ルイス・ヒル・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
前号までの「可能性の余地 第2部・司書」のつづき「第3部・子ども 第2章 世界をつないでいる輪」で、最終章になります。アン・キャロル・ムーアへのオマージュで始まったこの本は、最終章もムーアへのオマージュで閉じられています。これとは別に、今号には、ドーレア夫妻が1940年に『エイブラハム・リンカーン』でコルデコット賞を受賞したときの受賞スピーチを掲載しました。偶然ですが、夫妻を子どもの本の世界に招いたのもムーアであったことが言及されています。

--リストに加えたい本
◆わたしがいどんだ戦い1940年(キンバリー・ブルベイカ・ブラッドリー著、大作道子訳) ◆世界のはての少年(ジェラルディン・マコックラン著、杉田七恵訳) ◆バウハウスってなあに?(インゴルフ・ケルン文、クリスティーネ・レッシュ絵、バウハウス・デッサウ財団編、大宮萌恵訳、田中純監修)
--一家に一さつ
◆教師人生(フランク・マコート著、豊田淳訳)
--『指輪物語』を読んでいくE
--白秋と子どもたちの詩 46
--ともに子どもの本に力を尽くす――1940年コルデコット賞受賞スピーチ(イングリとエドガー・ドーレア、バーサ・マホーニィとマーガレット・M・ミッチェル、青木祥子訳)
--再録:「子どもの好きな本のリスト」まえがき 第38号・第39号
158号

特集
「可能性の余地――本、子ども、司書についてC」
ルース・ヒル・ヴィガーズ
青木祥子訳




ISBN978-4-906075-63-8
2019年7月26日発行 
本体590円+税
 
【特集】:可能性の余地――本、子ども、司書についてC(ルース・ヒル・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
 前号までの「可能性の余地 第2部・司書」のつづきです。今回は、ストーリーテリングについて。吟遊楽 人や抒情詩人が放浪していた時代の、語り手と聴き手が共に心を躍らせたその 場に思いを馳せ、それに準ずる、図書館での濃密な語りの時間の事例を挙げてい ます。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆ネズミが2ひき(ジョセフ・ロウ作・絵、さやのよしひろ訳、幻冬舎) ◆墓場の少年 ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活(ニール・ゲイマン作、金原瑞人訳、角川文庫) ◆ドラゴンのお医者さん ジョーン・プロクター は虫類を愛 した女性(パトリシア・バルデス文、フェリシタ・サラ絵、服部理佳訳、岩崎書 店) ◆ダーウィンの「種の起源」 はじめての進化論(サビーナ・ラデヴァ作 ・絵、福岡伸一訳、岩波書店) ◆若い読者のための『種の起源』[入門 生物学](チャールズ・ダーウィン原著、レベッカ・ステフォフ編著、鳥見真生訳、
--一家に一さつ
 ◆深読みシェイクスピア(松岡和子著、新潮文庫)
--『指輪物語』を読んでいくC
--白秋と子どもたちの詩 44
--ジンジャー・パイ 14ー最終回 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--再録:「子どもの好きな本のリスト」まえがき 第36号・第37号
157号

特集
「可能性の余地――本、子ども、司書についてB」
ルース・ヒル・ヴィガーズ
青木祥子訳




ISBN978-4-906075-62-1
2019年4月26日発行 
本体590円+税
 
【特集】:可能性の余地――本、子ども、司書についてB(ルース・ヒル・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
 前号の「可能性の余地 第2部・司書」のつづきです。今回は、思春期の少年少女の心に残るものは?  についてです。ヤングアダルトという呼び方のなかった時代ですが、内容は古くなっていないと思います。大人にわかりにくい点を探っています。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆やどなしねずみのマーサ(アーノルド・ローベル作、三木卓訳、文化出版局)  ◆こいぬとこねこのおかしな話(ヨゼフ・チャペック作、木村有子訳、岩波少 年文庫) ◆キバラカと魔法の馬 アフリカのふしぎばなし(さくまゆみこ編訳、 岩波少年文庫) ◆秘密をもてないわたし(ペニー・ジョエルソン著、河井直子 訳、KADOKAWA) ◆フクロウの家(トニー・エンジェル著、伊達淳訳、白水社)
--一家に一さつ
 ◆手で見るいのち ある不思議な授業の力(柳楽未来著、岩波書店)
--わが子とともに楽しんで(座間彰子)
--『指輪物語』を読んでいくB
--白秋と子どもたちの詩 43
--ジンジャー・パイ 13 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--再録:「子どもの好きな本のリスト」まえがき 第33号から第35号
156号

特集
「可能性の余地――本、子ども、司書についてA」
ルース・ヒル・ヴィガーズ
青木祥子訳






ISBN978-4-906075-61-4
2019年1月25日発行 
本体590円+税
 
【特集】:可能性の余地――本、子ども、司書についてA(ルース・ヒル・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
 前号の「可能性の余地――本、子ども、司書 第2部・司書」のつづき。20世紀初頭に活動を始めたアメリカの子どものための司書。その先駆者たちの薫陶を受け、その情熱を知っている著者は、現在にも未来にも不安を抱きながらも、司書次第で灯る一条の光を求めてこれからの50年を見晴るかし、子どものための司書の目的、存在意義を語る。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆オーロラの国の子どもたち(イングリとエドガー・パーリン・ドーレア作、 かみじょう ゆみこ訳、福音館書店) ◆ジュリアが糸をつむいだ日(リンダ・ スー・パーク作、ないとう ふみこ訳、徳間書店) ◆虫とけものと家族たち (ジェラルド・ダレル著、池沢夏樹訳、中公文庫)
--一家に一さつ
 ◆フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり(フィリップ・ワイズ ベッカー著・絵・写真、青幻舎)
--『指輪物語』を読んでいくA
--白秋と子どもたちの詩 42
--ジンジャー・パイ 12 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--「センダックの絵本」セミナーから
--再録:「子どもの好きな本のリスト」まえがき 第30号から第32号
--題名さくいん、人名さくいん(第153号〜第156号)
155号

特集
「可能性の余地――本、子ども、司書について@」
ルース・ヒル・ヴィガーズ
青木祥子訳






ISBN978-4-906075-60-7
2018年10月26日発行 
本体590円+税
 
【特集】:可能性の余地――本、子ども、司書について@(ルース・ヒル・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
 前号の巻頭記事「母とわが子たちと本と」の著者スーザン・ヴィガーズの母であるルース・ヒル・ヴィガーズの本『可能性の余地』から。第1部「本」、第2部「司書」、第3部「子ども」という構成で、1964年の著作だが、特に第2部「司書」は、50年以上前の著作であることを感じさせないので、冒頭の「はしがき」とともに訳出。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆ゆうえんちのわたあめちゃん(四つの人形のお話2 ルーマー・ゴッデン作、プルーデンス・ソワード・さし絵、久慈美貴訳、徳間書店) ◆シェイクスピア物語(ラム作、矢川澄子訳、岩波少年文庫)◆バンビ――森の、ある一生の物語(フェリークス・ザルテン作、上田真而子訳、岩波少年文庫) ◆ゴッホはなぜ星月夜のうねる糸杉をえがいたのか(マイケル・バード著、ケイト・エヴァンズ絵、岡本由香子訳、エクスナレッジ)
--一家に一さつ
 ◆ニッポン 離島の祭り(箭内博行・写真/文、グラフィック社)
--『指輪物語』を読んでいく@
--白秋と子どもたちの詩 41
--ジンジャー・パイ 11 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--再録:「子どもの本の好きなリスト」まえがき 第28号・第29号 (山本まつよ)
154号

特集
「母とわが子たちと本と」
スーザン・T・ヴィガーズ
青木祥子訳








ISBN978-4-906075-58-4
2018年7月27日発行 
本体590円+税
 
【特集】:母とわが子たちと本と(スーザン・T・ヴィガーズ著、青木祥子訳)
 著者は、大学でイギリスルネッサンス演劇を教える。その母ルース・ヒル・ヴィガーズは、アメリカの児童図書館員、児童文学評論家、児童書についての雑誌「ホーン・ブック・マガジン」の編集者。その母から受け継いだ本と本に関する思い出を、自分の子どもたちに手渡していく日々を描く。児童書についての雑誌「シグナル」(イギリス)1988年1月号から。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆ちょうちょのために ドアをあけよう(ルース・クラウス文、モーリス・センダック絵、木坂涼訳、岩波書店)  ◆ポケットのなかのジェーン(四つの人形のお話1 ルーマー・ゴッデン作、ブルーデンス・ソワード・さし絵、久慈美貴訳、徳間書店)  ◆ゴールデン・バスケット ホテル(ルドウィッヒ・ベーメルマンス作、江國香織訳、BL出版)
--一家に一さつ
 ◆子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から(ブレイディみかこ著、みすず書房)
--『ホビットの冒険』を読んでいく7
--白秋と子どもたちの詩 40
--「AIが絵本のソムリエ」とは?
--ジンジャー・パイ 10 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--再録:「子どもの本の好きなリスト」まえがき 第26号・第27号 (山本まつよ)
153号

特集
あぶないこの世へ――
『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス』
ジェイン・ドーナン
青木祥子訳






ISBN978-4-906075-57-7
2018年4月27日発行 
本体590円+税
 
【特集】:あぶないこの世へ――『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス』(ジェイン・ドーナン著、青木祥子訳)
 著者は、児童文学研究者。この文章は、モーリス・センダックの『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス』(冨山房)を取り上げて、絵がもたらす作用を詳細に見ていき、センダックの意図に探っていく。絵本の絵を詳しく見ていくトレーニングになる。雑誌「シグナル」1994年9月号から。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆宝島(R・L・スティーブンソン作、坂井晴彦訳、寺島龍一画、福音館書店)  ◆わたしたちが自由になるまえ(フーリア・アルバレス作、神戸万知訳、ゴブリン書房)  ◆ソフィー・スコットの南極日記(アリソン・レスター作、斎藤倫子訳、小峰書店)
--一家に一さつ
 ◆西部戦線異状なし(レマルク作、秦 豊吉訳、新潮文庫)
--『ホビットの冒険』を読んでいく 6
--白秋と子どもたちの詩 39
--「認定絵本士」とは?
  --ジンジャー・パイ 9 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--再録:「子どもの好きな本のリスト」まえがき 第24号・第25号(山本まつよ) --メアリー・ポピンズを読むセミナーから(青木祥子)
152号

特集
「作家にとっての子ども時代」
フィリッパ・ピアス
青木祥子訳









ISBN978-4-906075-56-0
2018年1月26日発行 
本体590円+税
 
【特集】:作家にとっての子ども時代 (フィリッパ・ピアス著、青木祥子訳)
 『トムは真夜中の庭で』などの著書があるピアスが、子どもの感じ方の広がりを、自分の子ども時代を出発点に探っていく。「説明するための自分たちの言葉よりももっとたくさんのことを捉えて感じているし、生み出せるどんな語彙よりももっと豊かにものを見抜く力を持っているし、もっと強く絶え間なく不安を抱えている」子どもたちに、子どもたちが理解できる言葉だけを使って書く難しさを説明する。「ホーン・ブック・マガジン」(1962年)から。

--再録:ポールの話 (メアリー・ノートン作、青木祥子訳) --リストに加えたい絵本と本
 ◆ニーベルンゲンの宝(G・シャルク編、相良守峯訳、岩波少年文庫)  ◆列車はこの闇をぬけて(ディルク・ラインハルト作、天沼春樹訳、徳間書店)  ◆フランケンシュタイン(シェリー作、小林章夫訳、光文社古典新訳文庫)
--『ホビットの冒険』を読んでいく5
--白秋と子どもたちの詩 38
--ジンジャー・パイ 8 (エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--一家に一さつ
 ◆刑務所の読書クラブ 教授が囚人たちと10の古典文学を読んだら(ミキータ・ブロットマン著、川添節子訳、原書房)
--子どもの本を書く2 (エリナー・エステス著、青木祥子訳)
  --再録:「子どもの本の好きなリスト」まえがき 第22号・第23号 (山本まつよ)
--黄金の国 (ジェイムズ・リーブズ著、山本まつよ訳)
151号

特集
「ビアトリクス・ポター 」
ルーマー・ゴッデン
青木祥子訳






ISBN978-4-906075-55-3
2017年10月27日発行 
本体590円+税
 
【特集】:ビアトリクス・ポター (ルーマー・ゴッデン著、青木祥子訳)
 『人形の家』などの著者であるゴッデンが、『ピーターラビット』シリーズについて、またその著者ビアトリクス・ポターについて、独自の視点からユーモアを交えて直裁に語っていて、これ以上ビアトリクス・ポターについて語るのに相応しい人物はいないのではないかと思わせる。"Illustrators of Children's Books 1957-1966"(1968年、ホーン・ブック社)から。

--リストに加えたい絵本と本
 ◆秘密の花園(F・H・バーネット作、猪熊葉子訳、福音館書店)  ◆わたしがいどんだ戦い1939年(キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー作、大作道子訳、評論社)  ◆きのこ ふわり胞子の舞(埴 沙萠・写真と文、ポプラ社)  ◆世界でさいしょのプログラマー エルダ・ラブレスのものがたり(フィオナ・ロビンソン作、せなあいこ訳、評論社)
--『ホビットの冒険』を読んでいく4
--白秋と子どもたちの詩 37
--「AIが絵本のソムリエ」とは?
  --ジンジャー・パイ 7(エリナー・エステス作、青木祥子訳)
--一家に一さつ
 ◆人生を変えてくれたペンギン 海辺で君を見つけた日(トム・ミッチェル著、 矢沢聖子訳、ハーパーコリンズ・ジャパン)
--子どもの本を書く1 (エリナー・エステス著、青木祥子訳)
  --再録:「子どもの本の好きなリスト」まえがき 第20号・第21号 (山本まつよ)

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 ぼくは なにいろの ネコ?
  ISBN 978-4-906075-59-1  
【新刊】『ぼくは なにいろの ネコ?』
ロジャー・デュボアザン作 山本まつよ訳
A4変形 32ページ 定価(本体1300円+税)


七〇歳にさしかかったロジャー・デュボアザンが、わたしたちの世界を美しく彩る色について、親しみをこめてわかりやすく子どもに伝えている絵本。黄色、青、赤、黒、白という原色、それらが混ざってできる緑、オレンジ色、紫、茶色、淡いピンクやブルー、灰色が、どんなに生き生きとしているか、それぞれどんな雰囲気を持つ色なのかを、鮮やかな絵とともに語り、混ざりあってこの世界があることを見せる。子ネコのマックスが口をはさむことで、とても身近に感じられる。
 赤ぼうしちゃん
  ISBN 978-4-906075-21-8  
『赤ぼうしちゃん』(グリム童話)
マーレンカ・ステューピカ さし絵・山本まつよ 訳
13.5cm×13cm 22ページ 定価(本体800円+税)


グリム童話の中で「赤ずきん」として親しまれてきた、オオカミ、おばあさん、猟師が出てくる物語です。スロベニアの女流画家マーレンカ・ステューピカが、頭巾ではなく帽子として描いているので、「赤ぼうしちゃん」と名づけました。ほぼ正方形の小型の判型も愛らしく、小さいお子さんとお楽しみください。
     ラーマーヤナ
  ISBN 978-4-906075-10-2  
『ラーマーヤナ』
エリザベス・シーガー・山本まつよ 訳・鈴木成子 絵
四六版 332ページ 定価(本体1900円+税)


インドで約1500年の間、語り伝えられ、現在の形になったのは3世紀頃といわれる大叙事詩。インドはもとより、アジア各地の民衆の間で愛され続けています。ラーマ王子とシータ姫の純愛と苦悩、猿のヒーロー、ハヌマーンの大活躍など、スケールの大きい、豊かな香りに満ちた物語。「季刊 子どもと本」に連載したものを1冊にまとめました。小学校高学年くらいから大人まで楽しめます。
       ブラック・サンボくん
  ISBN 978-4-906075-05-8  
『ブラック・サンボくん』
ヘレン・バナマン ぶん・山本まつよ やく・阪西明子 え
B7版 62ページ 定価(本体800円+税)


ブラック・サンボくんは、インドの子どもです。本書(9.7cm×13.5cm)とほとんど同じ大きさの絵本の中で、初めて子どもの前に姿を現してから120年ほどが経った今日でも、完璧におもしろい子どもの本の1冊で、文庫で、どの子でも喜ぶ絵本の1冊でもあります。
     ギリシアの神々の物語
  ISBN 978-4-906075-07-2  
『ギリシアの神々の物語』
ロジャー・R・グリーン ぶん・山本まつよ 訳・矢野ゆたか 絵
四六版 262ページ 定価(本体1700円+税)


子ども時代にぜひ楽しんでもらいたい「基本図書」の1冊であるギリシア神話。整然としたスケールの大きな体系をもった神話の始まりから終わりまでをわかりやすく語ったグリーンの再話です。10歳前後から楽しめます。
     ルーシーのぼうけん   『ルーシーのぼうけん』
キャサリン・ストーア さく・山本まつよ やく・阪西明子 え
四六版 122ページ 定価(本体1000円+税)


男の子の服を着て、戦争ごっこの道具ばかり集めている女の子ルーシー。ある日、たんていをしていて、本物の泥棒の車に乗りこんでしまいます。絵本から物語の本へ移るころの子どもたちにおすすめします。
     ルーシーの家出   『ルーシーの家出』
キャサリン・ストーア さく・山本まつよ やく・阪西明子 え
四六版 124ページ 定価(本体1000円+税)


『ルーシーのぼうけん』の続編。ルーシーは、何も事件が起きない毎日に退屈して、8歳になったら家出をしようと決心します。着々と準備を進めて実行し、またまた思いもよらない冒険をすることになります。

 

 

子ども文庫の会のパンフレット

      ウォルト・ディズニーの功罪
  ISBN 978-4-906075-01-0  
『ウォルト・ディズニーの功罪』
F・C・セイヤーズ 文・山本まつよ 訳
A6版 24ページ 定価(本体210円+税)


月刊「世界」(岩波書店)の1967年2月号に掲載された記事。セイヤーズ女史の発言は、ディズニーの仕事の評価を通じて、広く子どもの本の問題について鋭く本質をついたものです。特に、質の問題、子どもの本とさし絵の関係、児童文学の古典とは何かなど、今日、わたしたちが追究しなければならない、さまざまな問題を、率直にわかりやすく説き明かしています。
      ストーリーテリングについて
  ISBN 978-4-906075-00-3  
『ストーリーテリングについて』
ユーラリー・S・ロス・山本まつよ 訳
A6版 56ページ 定価(本体250円+税)


ニューヨーク市公共図書館のストーリーテリング部長をつとめたロス女史による、ストーリーテリング向けのお話集『消えた30分』から、ストーリーテリングを勉強する心構えについて語っている最後の1章を訳出。後半には、子ども文庫の会が試みに選んだストーリーテリング向きのお話7篇を掲載。
      すぐれた絵本
  ISBN 978-4-906075-02-7  
『すぐれた絵本』
マーシャ・ブラウン 文・山本まつよ 訳
A6版 24ページ 定価(本体210円+税)


絵本作家としてすぐれた仕事をしているマーシャ・ブラウン女史が、絵本をどう評価するかについて、司書の経験を持つ実作者の立場から、きわめて具体的に説いた1文。1958年にアメリカで出版された "Illustrators of Children's Books 1946-1956" (子どもの本のさし絵画家 1946-1956年 ザ・ホーン・ブック社刊)に "Distinction in Picture Books" という題で発表され、「子どもと本」の創刊号から3回にわけて連載したものです。
      幼い子のための二つのお話   『幼い子のための二つのお話』
M・スタナード、L・ムーア 文・山本まつよ 編訳
A6版 32ページ 定価(本体250円+税)


常々、絵本をたっぷり楽しんできた子どもたちを満足させる、やさしいお話の本がもっとほしいと思っています。そこで、イギリスの子どもの本の文庫本パフィン・ブックスの中からバーバラ・イアソン編の "The Runaway Shoes and Other Stories" というアンソロジーを仲間たちと読み、おもしろかった話について話し合いました。その中の2篇を翻訳し、わたくしたちの読後評を加えました。
      子どものうた   『子どものうた』
作詞 北原白秋、野口雨情
作曲 成田為三、中山晋平、本居長世、草川 信
A6版 24ページ 定価(本体300円+税)


幼ければ幼いほど、子どもたちは、言葉のリズムと、メロディにのせて歌うことが大好きです。言葉の音とリズムが豊かに感じられる白秋たちの詩を、楽譜つきで歌えるように選んだ童謡集です。「子どもと本」第100号出版の折りにささやかな付録としてつけたものです。
      子どものうた2   『子どものうた2』
作詞 北原白秋、野口雨情、水谷まさる
作詞 成田為三、中山晋平、草川 信
A6版 24ページ 定価(本体300円+税)


「子どものうた」の続編。